誰に見せるのか2008年02月23日 12時55分09秒

 趣味の一つとして、一生懸命カードマジック(トランプ手品)を練習しているのであるが、ふと思う。さて、自分はこれをいったい誰に見せようというのか。本やDVDで、一人でいろいろ研究して練習するのは、それはそれで面白いのだが、マジック(手品)って、やっぱり人に見せるもんじゃないのか……。でもそう思いながらも、実はまだあまり人前でやったことがない。

 カードマジックに限らず、何らかの趣味を披露するシチュエーションを考えてみる。いや、まずは披露される側の立場になってみる。ほとんど興味のないものを突然目の前でやられても…。私はギターも弾き、バンドも一応やっているが、これも同じ。観客として無理矢理動員される会社の知人や友人たちは、数時間にわたり全然知らない曲を聴かされるわけで、考えてみればかなりつらいことを強いてしまってきている。

 もっとも、ギターやバンドっていうのは、観客がいなくても、バンドで練習しているだけで楽しめる面がある。あるいは、バンドもやらずコンサートもやらず、たとえ自宅で一人で弾いているだけでも、そのシチュエーションは「許される」ような気がする。でもカードマジックはどうだろう。いったい、観客のいないカードマジックというのは、いってみれば「趣味として履歴書に書ける」ものなのであろうか。

 人に見せたいという気持ちと、こんなもの見せられてうれしいのだろうかという不安が、自分の中でもやもやと入り交じっているという状況だ。趣味というのは難しい。特に、「誰かを相手にするのが普通」と思われている傾向の強いものの場合は。もっと単純に自己満足にひたれればいいのかもしれないけれど。

(といった悩みの結果、「カードマジックについての雑文をブログに書くこと」が、趣味になったりしている……)