ダブルプッシュオフの幻想2010年02月09日 10時30分04秒

 カードマジックを趣味としてやり始めて、最もかっこいいと思ったのがダブルプッシュオフによるダブルリフトである。
 だが、今日、今、思った。これは幻想であって、無理だ。
 いろんなサイト、ブログでは、○○さん(もちろんもう亡くなった諸外国の著名マジシャンを含め)のダブルプッシュオフはすごいなんて書いてあるが、まあ、そう思っただけなのではないか。

 左手親指だけで、ブレイクなしに2枚をほとんどズレなしに常に押し出すというのは絶対無理だと思う。というか、そこまで完成させるにはさまざまなコンディションを整える大きな努力が必要だし、果たしてそれはどれだけの意味を持つのか。今日できても、明日カードが乾いているとできなかったりする。いつもいつもダブルプッシュオフを完璧にする、そのメンテナンスにはかなりの労力が必要であり、それは自己満足ではいいとして、人に見せるにあたってはあまり意味がないことではないか。もちろん、ダブルプッシュオフ自体はフォールスディールなどには重要な技法なのだが、ことダブルリフトに関してはどうか。

 私としては、プロも多くがやっている、ドクターダレイのやつを、もっとうまくやるのがいいのではないかと思う。

 また、バーノンの、あの、最初にブレイク作って、中指(あるいは薬指)と親指で同時に右側に押し出す手法。あれもいいと思うのだが、私の手の幅が足りないのか、どうしてもずれる。