Shrewd card magic 【カードマジックについての雑文】

　Steve Ehlers（スティーブ・エラーズ）のDVD「Arizona Card Expert（アリゾナ・カード・エキスパート）」が米国から到着した。
　この人の演技を見るのは初めて。かなりのおっさんであるのは、自分がおっさんであるせいもあって親近感がわく。また、演技全体が、彼の見かけとちょっと違って非常にユーモラスな雰囲気に満ちている。見ていてとても楽しいDVDである。テーブルで、女性２人を相手に手品を見せていくスタイル。この２人がまた少々露出度の多い格好。一人は胸をけっこう強調している服なので、見る側としてはミスディレクションかけられまくりという感じで、油断すると演技を見損ねてしまう……。

　さて、買った目的はDVDの中の「Dream Catcher（ドリーム・キャッチャー）」という手品の中で使われている「Hurricane Change（ハリケーン・チェンジ）」というカラーチェンジの技法の解説を見ること。
　なるほど、こういう風にするのね、と、理解はしたのだが、そして仕組みはけっこう単純なのだが、全然できない。あまり詳しくは書けないが、両手のコンディションも重要になってくるのではないかと思う。でも練習するうちにそのあたりも解決できるようになるのだろうか？　まあ、とりあえず練習しながら、自分なりのコツというか、やりやすいやり方がないか研究してみたい。
　もしうまくできるようになった場合のメリットをちょっとだけ書いておくと、一般的なアードネス・チェンジと違って、チェンジ後に出てくるカードを置いておくところは、少々柔軟性があり、また、複数回チェンジすることもできる。
　もっとも、この技法の一番のメリットはその美しさだと思う。YouTube に上がっているいくつかの映像を見てもらえばわかると思う。とはいえ、１回だけのカラーチェンジの場合は、手品を自分ではやらない一般の人から見るとあまりアードネス・チェンジとの違いは分からないかもしれない。その点ではただの自己満足なのかもしれないのだが。

　あと、DVDの中でスティーブ・エラーズがハリケーン・チェンジをした瞬間、２人の美女は何の反応も示していない。いいのか？