やっぱり買った、Bill Goodwin の「Reflection」2009年12月05日 08時47分21秒

 買うか、買わないか、かなり迷ったDVD。Bill Goodwin (ビル・グッドウィン)の「Reflection (リフレクション)」。結局買った。しかもわざわざDan&Daveのサイトから(実は注文した数日後に日本のマジック用品販売サイトでも扱い始めた)。
 悩んだのは、それほど新しい内容ではなさそうな予感がしたから。でも買ったのは、ひとえにDan&Daveが薦めていたから。ミーハーである。
 いや、でも買って正解だった。
 どう表現すればいいのだろう、「内容が新しくないのではないか」という予感はある意味当たっていると言えば当たっている。だが、昔の作品や技に、こんなものがあったのか、あるいは、本当のエキスパートが演じると、こんなに見事な現象になるのか、実際に映像で見るとこんなにすごいのか、と本当に驚かされてしまう。もちろん、各作品にはさまざまなアレンジが施され、技法の組み合わせや、なるほどとうならせられる指使いの工夫などが各所に施されている。その意味では確実に「新しい内容にあふれている」のである。「これまで見たことない」のである。
 Lee Asher (リー・アッシャー) のアッシャー・ツイストを自分流に改造して作品の中に取り入れ、クレジット付きで紹介しているのにも感心した(アッシャー・ツイストをきちんと紹介しているものはそうめったにないはずだ)。
 また、全体としてBill Goodwin の雰囲気が実に渋い。これが、紹介されている作品や技法と非常にマッチしていてかっこいいのだ(もっとも、あまり笑顔はいただけないと、個人的には思う)。もう相当なオッサンの一人である自分としては、参考にしたほうがいい部分が、技法以外にもたくさんあると思う。

 DVDの中で衝撃だったのは「Paint Brush Change」とそれに関連する技法。いろんな本などに紹介されている普通のペイントブラッシュチェンジとは違うもの。ロイ・ウォルトンの技だそうだ。これはDVDのデモ映像の中にも含まれているが、右手の1枚のカードを左手のデックに近付けた瞬間、カードが変化しているというもの。すごい。しかも何とかできるかもしれないという感じがする。
 それから「Twisting the Kings」。4枚のキングが1枚ずつ裏返っていくという古くからの現象だが、シブいというか実にクールである。
 もっとも、紹介されている手品の中には、4枚のエースとキングが入れ替わるリセットのようなものなど、個人的にはあまり好きではないものもあった。
 好みの分かれるDVDかもしれないが、「Paint Brush Change」だけでも買うに値するような気がする。

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