コスチャ・キムラット「Undercover Switch」2010年08月30日 12時02分10秒

 前から買おうかどうしようかずっと悩んでいた、コスチャ・キムラットのレクチャー動画「Undercover Switch(アンダーカバー・スイッチ)」。結局買ってしまった。Dan&Daveのサイトで5ドル弱。
 コスチャ・キムラットの商品では、レクチャーノート2冊とDVD(CD?)のセットになったものを持っている。これには Undercover Switch の解説も映像もあるのだが、どうも親切ではなく、今ひとつコツが分からなかった。
 そして買った今回の動画のほう。動画には2つのやり方が解説されていて、まず比較的易しいほうのやり方では、大きなコツというか指の使い方のポイントがあることが解説されてて、それが分かってとってもよかった。ちょっとした指使いで、随分ラクに技法が行えるようになるものだ。もっとも、2番目のやり方(これがレクチャーノートにあったもの)は、こちらの方が非常にスマートなものの、習得するのはなかなか大変なようだ。
 Undercover Switch は、スイッチ後に出てくるカードをリバースしておく準備が必要なのがやっかいな点。レクチャー動画ではいくつかの準備法が紹介されているが、そう簡単ではない。YouTubeを見ていたら、アーロン・フィッシャーのグラヴィティ・ハーフ・パスと組み合わせている人がいて、なるほどこれはいけるかもしれないと思った。
 Undercover Switch は、もともと4枚のカードと4枚のカードをスイッチする方法としてケン・クレンツェルが生み出した技法が原案だそうだ。「ラリー・ジェニングスのカードマジック入門」(テンヨー)の後ろの方のマジック紹介の中にある、片倉雄一氏の「ダブルダウン」は、複数枚同士のスイッチに使用した例。現象は非常にインパクトあるのだが、準備がやはりちょっと面倒なところもある。
 Undercover Switch は1枚と1枚を交換するもの。うまくできれば、ダブルリフトを補完するとも言える非常に有効な技法であろう。Venus Trap などと同様に。