プラスチック製「KEM」2008年03月02日 19時01分50秒

 米国のアマゾン(www.amazon.com)で注文したプラスチック製のカードが昨日届いた。「KEM」(ケム?)という名前で、プラスチックトランプとしては非常に有名なブランドだそうだが、現在はUSプレイング・カード社が製造・販売を行っているようだ。ブリッジサイズ、裏面色違いの2組セットで20ドル弱。送料が20ドル強と、送料の方が高くなった。

 ウォッシャブル、つまり水で洗えるというのが面白い。値段は平均的な紙製トランプよりも高めだが、まあそれほど高価というものでもない(送料を入れると高価になるが)。

 現在愛用しているバイシクル(ブリッジサイズ)と比較した場合の特徴を列記してみる。ただしこれはまだパッケージを開けたばかりの状態なので、プラスチック製とはいえ、そのうち変化が見られるかもしれない。

 1枚1枚がぺろんぺろんしている。とっても柔らかい。空中リフルシャフルおよびウォーターフォールはとっても簡単。スプリングも同様。ファローシャフルもラク(私はあまり上手ではないので断言できないが、たぶん)。ただ54枚を重ねて比べるとバイシクルよりほんの少し厚くて重い。

 クリンプはたぶんできない。やったら元に戻らない可能性が高そうだ。リフルシャフルやスプリングをしてもクセが付かない。ナチュラルブレイクはできそうにない。トライアンフをやったら、どこで分ければいいか困るかも。ブリッジも難しいだろう。でも使っているうちにクセが付いてくるのだろうか?

 個人的に一番気になるのは摩擦の度合い。このKEMはプラスチック製だが表面が一般的なプラスチックのようにツルツルはしていない。一瞬紙製かと思わせる不思議な表面加工だ。摩擦はたぶん大きい。うまく均等にファンに広げることができない。プレッシャーファンみたいにすればなんとかなるようだが。それから、オーバーハンドシャフルの時の感覚がバイシクルとかなり違う。摩擦のせいか、1枚ずつシャフルするランが難しい。シャフルの時の音も大きい。アスカニオ・スプレッドなど、重ねたり広げたりする技にもちょっと気を使う必要がありそうだ。ただこれは慣れの問題か。ダブルプッシュオフも同様で、慣れてくるともしかしたらバイシクルよりこちらの方が気持ちよくできるかもしれない。エルムズレイ・カウントやフラシュトレーション・カウントなどのカウント系も微妙なところ。今日の段階ではまだ慣れてるバイシクルの方がやりやすいけれども、そのうちこちらの方がいいと思い始めるかも。また、摩擦の時に出るシュっという音が、なんかかっこいい気もする。

 まだいろいろと違いはあるが、マジック全般に使うことを前提とすると、さまざまな制限・制約が出てきそうだ。ただ、どんないい面があるか、しばらく使ってそれを感じてみたい。

 本当にふにゃふにゃの感触。高級ファッションブランドやホテルが自社ブランドを付けて販売しているトランプもこんな感じのものが多い。

 指でカードを弾くスナップも、いい音を出すにはまた別の練習が必要そうだ。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://shrewd.asablo.jp/blog/2008/03/02/2684321/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。